【デメリットは親にある?!】バイリンガル教育のメリット、デメリット

【2022年12月6日更新】無料ダウンロードができるリンク不具合を修正しました。

こんにちは Aki です。

今回はバイリンガル教育のメリット、デメリットについて、私の経験のなかで感じたこと、外部の研究データなどもふくめて、皆さんにおつたえしていきます。

結論から言わせていただくと、デメリットよりもメリットになるほうが、ずっとずっとはるかに大きいです。

Aki

この記事はこんな方におすすめです。

・バイリンガル教育に興味のある方

・子供をバイリンガルに育てたいと考えている方

・バイリンガル教育のメリット、デメリットを知りたい方

バイリンガル教育のメリットがどれだけ大きいかは、私の娘が英語、日本語、中国語をはなすトリリンガルに成長していく過程で、しっかり見て、感じてきました。

デメリットは子どもにではなく、育てる親のほうにある場合が多いと感じています。

では、ひとつずつみていきましょう。

この記事をかいた人
Aki
  • オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
  • オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
  • 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる

特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる

いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。

目次

バイリンガル教育のメリット

Aki

正直、いいことばかりしか思いつきませんでした。

① 視野がひろくなる

言語を学んでいく過程で、その言語のはなされている国の文化、風習にもふれていくことになります。ひとつの国の文化、風習の中での固定観念にとらわれず、いろいろな考え方ができ、柔軟な対応がとれるようになります。

② コミュニケーションの幅がひろがる

はなせる言語がふえると、いろいろな国の人たちと、その人の母語である言語でコミュニケーションがとれるようになります。外国語ではつたえきれない、こまかな心情、表現をつたえあえるので、よりよい友好関係もきずくことができます。

③ 脳が活性化される

バイリンガルが言語のスイッチ(変換)をおこなうときに必要な、努力と注意が脳の活性化を高めるきっかけになり、それにより脳の一部(背外側前頭前皮質)を強化する可能性があるそうです。それにより、脳はより健康的、複雑になり、ものごとに活発にとりくめるとされています。

④ 学習能力がたかくなる

バイリンガルの強化された脳の一部は、実行機能と問題解決に役立つといわれています。バイリンガルはタスク(課題)の切り替えがうまく、不要な情報をとりのぞける能力が高いことから、集中力をもって学習にとりくめることで、学習能力の向上に結びつくと考えられているようです。

⑤ 脳に関する病気をおさえる効果がある

バイリンガルの脳は生涯にわたり、高度に鍛えられるので、アルツハイマーや認知症などの発症を5年程度遅らせることができるという研究結果があるそうです。

⑥ 将来、グローバルに働くことができる

これは夫の例ですが、オーストラリア企業での面接時に、駐在予定先の中国の現地スタッフと中国語で会話をして、その現地スタッフがとても感動したそうです。夫はその後、中国に駐在員として派遣が決まりました。ことばは世界の架け橋になり、グローバルに活躍できる可能性をひろげます。

⑦ 将来、バイリンガル育児をうけつぎやすい

バイリンガルに限らず、自分の生い立ちは、その後の人生に反映されていくことがおおきいと思います。それをふまえ、バイリンガルは自分がバイリンガルとして育ってきたことを特別なこととはとらえず、あくまで自然なことであるととらえます。将来、その子どもが家庭をもったとき、自分の子どもにバイリンガル育児を取り入れるのは、ごく自然な流れになるでしょう。

⑧ 母国語で子どもと話せるよろこび

これは、お子さんへのメリットではなく、バイリンガル育児がうまくいき、お子さんと自分の母国語で会話できる親側がつかむよろこびです。バイリンガル育児を始めず、自分の母国語以外の言語でお子さんを育てられる場合は、この母国語で子どもと話すことがどれだけ素晴らしいことなのかを理解することはできません。

バイリンガル教育のデメリット

皆さんはバイリンガル教育は子どもを混乱させ、ことばの発達を遅れさせる、、ということを聞いたことがありませんか? 

Aki

私も心配になったことがあります。

今でも、そんな神話がまことしやかに色々なところでささやかれているのですから、心配になるのも仕方がないです。

1960年以前ではバイリンガルは障害者だと信じられていたそうです。言語の区別に大きな労力がつかわれて、子供の発達をおくらせる。。。と考えられていたそうです。ですが、この研究結果は対象の子どもたちのおかれた言語環境を無視した欠陥のある調査方法でした。

Aki

半世紀以上もでたらめな神話が存在していたなんて!

では、神話ではなく、現実のデメリットをじゅんばんに見てみましょう。

① ダブル・リミテッドになる恐れ

お子さんのなかには、ことばの習得を苦手とする場合もあります。

そのばあい、無理にバイリンガル教育をおし進めると、お子さんのどちらの言語(母語、第二言語)も中途半端になってしまう、いわゆるダブル・リミテッドになってしまうことがあるようです。

② 経済的負担

バイリンガル教育では子供に習得させたい言語環境を、親が作ってあげることがとても大切です。

海外に住む日本人の親であれば、毎日お子さんに日本語でせっしてあげることだけでも、大きな助けになるのですが、それも簡単にはいかなくなることの方が多いです。

親以外の第三者と日本語にふれられるように、教室に通わせる、教材をそろえる、日本に帰省するなど、経済的な負担からはまぬがれられません。日本で外国語をお子さんに習得させたい場合も、同じことがいえます。

③ 時間的負担

経済的な負担に加えて、時間的な負担からも、まぬがれることはできません。

バイリンガル教育のための教室さがしであったり、その教室までの送迎など。教室で宿題があれば、お子さんの年齢が低ければ低いほど、親の声かけも必要になりますし、進行状況であったり、答え合わせなどが見てあげられる時間が必要になってきます。

また、お子さんの学年が上がっていくと、学校での宿題も増えてくることでしょう。

日本語にしても、ほかの外国語習得にせよ、その家庭で決めたバイリンガル教育は、学校の勉強以外の勉強になることもあります。宿題がふえたり、勉強することがふえます。

④ 精神的負担

②、③ の負担から、親子で精神的な負担をかんじることもあるでしょう。

お子さんが、小学校にあがる前でしたら、教室に通うことがお友だちと遊ぶ延長として、楽しくかよえるケースがおおいですが、宿題が増えはじめる小学校にあがりますと、だんだんとバイリンガル教育に負担を感じていくケースがおおくなります。

精神的負担をかんじて、親にふまんをぶつけてくるお子さんもいます。

経済的にも時間的にもやりくりしている親は、さらにここで精神的負担をかんじてしまうこともあるでしょう。

まとめ

今回はバイリンガル教育のメリット、デメリットについて、私の経験のなかで感じたこと、外部の研究データなどもふくめて、皆さんにおつたえしました。

バイリンガル教育はお子さんの脳の活性にもつながり、ひろい視野とコミュニケーション能力をあわせもった、グローバル人材へと飛躍するチャンスをあたえられる”親から子へのギフト”になるでしょう。

その反面、親の経済的、時間的な負担は少なからずでてきます。

デメリットだけクローズアップしてしまうと、ちょっと無理だと思われる方もいるかもしれません。

ですが、バイリンガル教育のメリットは間違いなくデメリットよりも大きな利益をもたらします。

経済的に難しい場合は、お金のかからない、または少額なイベントなどをさがしてみたり、オンラインで無料の教材をさがすのもいいかとおもいます。

時間的負担は、私の場合、娘のためになるのであれば、”負担”とは感じたことがなかったのですが、しいていえば、バイリンガル教育を親も一緒に楽しんでいくことが大切だとおもいます。そうすることで、精神的負担も軽減され、”負担を負担とはおもわない”。ようは気の持ちようです。

Aki

親も子も楽しんでバイリンガル教育にとりくめるのが1番です。

英語の読み書きに役立つYoutube動画や無料ダウンロードサイトの紹介記事が下記にあります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

参考:TED-Ed

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