【日本の給食とオーストラリアの学校ランチ事情】給食ってこんなにありがたい!

こんにちは、Aki です。

日本では、給食を無償化にする自治体が増えてきた今日この頃。

  • 生徒の保護者の経済的負担をなくす
  • 教師が生徒の未納給食費の回収をせずにすむ など
Aki

子育て世代の家庭にはとてもありがたいことですし、教師の側面としても、より授業に集中できるのは良いことだとおもいます。

日本のサイトでときおり、”日本の給食はおいしくない!”という意見をされているものを目にしたことがありますが、

日本の給食がどれほどありがたいものなのか、、、ということを、どちらも経験したがわの意見としてまとめてみます。

オーストラリアの学校ランチ事情が知りたいかたにも参考になればとおもいます。

Aki

オーストラリアの学校ランチ事情の奥を知れば、日本の給食がもっとありがたく感じられるとおもいます。

この記事をかいた人
Aki
  • オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
  • オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
  • 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる

特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる

いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。

目次

オーストラリアの学校ランチ事情

Aki

日本の給食はみなさんもおなじみのことなので、
オーストラリアのランチ事情を紹介しますね。

(幼稚園・小学校) お弁当かランチオーダー

Aki

オーストラリアのほとんどの公立幼稚園は、小学校の敷地内に併設されています。

オーストラリアの公立学校では給食は存在せず、お弁当を持参するか、学校によっては生徒の保護者などによって運営されるCanteen(キャンティーン):*食堂で、自分の子どものランチを注文するランチオーダーが一般的です。

*食堂といっても、生徒たちが食堂の中に入って食べることができる施設ではなく、あくまで生徒たちのランチを専門に調理する場所をキャンティーンとよんでいます。

Aki

とはいえ、キャンティーンはどこの学校にも存在するわけではないです。

娘が通ったことのある、オーストラリアの小学校2校のうち、1校ではキャンティーンがありませんでした。

キャンティーンがあったほうの小学校では、生徒の保護者が運営していて、定期的に注文票を配り、注文できる日が決められていました。

  • ドミノピザなど外注のものは、保護者がキャンティーンで生徒の注文にあわせて、1切れとか2切れ分を袋につめて、クラスごとにまとめるかんじでした。
  • 保護者がキャンティーンで調理したものがランチオーダーになることもありました。
Aki

私がアシスタントで働いていた以前の学校でもキャンティーンがない学校がありました。

現在働いている学校では、少しちがったキャンティーンのシステムがあります。

それは、

  • 中休みのフルーツオーダーやランチオーダーがオンラインでも注文できる
  • 週4日利用できる
  • ランチタイムに、飲み物、アイスクリームなどがキャンティーンで直接買える
  • 週に2日、学校が始まる前に、生徒に朝ごはんを無料提供

朝ごはんの無料提供は、他の学校でも簡単なシリアル程度を食べさせる学校はあるのですが、

この小学校の朝ごはんは、

  • チーズトースト
  • ベジマイト・トースト(発酵食品)
  • ベークドビーン・トースト
  • フルーツサラダ
  • ミロなどの飲み物 など

キャンティーンで配布して、キャンティーン前にあるテーブルで食べることができます。

Aki

保護者とアシスタントで運営しているんですよ!

(中学・高校) お弁当か売店、もしくは外食?!

Aki

オーストラリアのほとんどの公立中学・高校は、中高一貫校です。

オーストラリアの公立小学校とおなじく、給食は存在しないので、お弁当持参か学校にある売店/カフェで売られているものを購入することになります。

ですが、学校の売店/カフェで売られている価格帯がとても高いとききます。

Aki

小さめおにぎり1個が約385円とか?!

それぞれの学校で校則もちがうのでしょうが、娘が通う中高一貫校では、高校生になるとランチを外で食べてくることや、持ち帰りしてくることができるみたいです。

Aki

学校の売店より少し安くすませることができるのかもしれません。

ちなみに、私立学校では立派なカフェが併設されているようです。

健康に良くないと問題にもなっていること

小学校までのキャンティーン利用は、保護者が前もってオンラインなどで注文を済ませることが基本なので、保護者が生徒のランチをきめることができます。

Aki

中学校にあがると、売店で生徒自身が食べたいものを注文するようになるので、栄養にかたよりが生じやすくなります。

オーストラリアの学校キャンティーンは

  • オーストラリア政府制作のキャンティーンガイドライン
  • 州制作のキャンティーンガイドライン

に沿って、キャンティーンで提供するメニューを制作しているようです。

ですが、実際問題として、メニューにはハンバーガー、ピザ、チキンナゲット、フルーツジュースなど

  • 高カロリー
  • 塩分が高い
  • 糖分が高い
  • 栄養のバランスが悪い など
Aki

今でもいろいろなメディアをとおして問題になっています。

オーストラリア、ランチボックスのなかみ

キャンティーンのメニューはあまりよくない。。。と紹介しましたが、家から持参のランチボックスはどうでしょうか?

Aki

定番はサンドイッチ。アジア人生徒にはヌードルやごはん系も多いです。

ランチボックスも日本のお弁当箱よりずっと大きくて、写真のように区切りのあるボックスが多いです。

生徒のなかには、区切りのないランチボックスに、

  • 袋菓子のみ
  • ゆでたマカロニのみ
  • ポップコーンのみ など
Aki

日本では考えられないお弁当のなかみを目にすることも。。。

オーストラリアでは、保護者や子供向けにランチボックスに何を準備するのがよいか?などのワークショップが、学校休み中などにあちこちでひらかれることがあります。

食育とは?

給食=食育

なぜ給食は大切なのでしょうか?

それは、

  • 成長期の子どもたちに栄養バランスのとれた食事を提供すること
  • 食に関する指導であり、教材であり、それが食育だということ など

自分たちが学生のころには、食育、、、ということばを聞いたことも考えたこともなかったですが、

Aki

オーストラリアの学校ランチ事情を、日々間近でみているがわとして、食育の大切さを感じます。

親子でまなぶ食育

Aki

日本に住んでいると、給食は当たり前なことで、あまり気がつかないかもしれません。

昔は献立をプリントでみるのが楽しみでした。

今は、そのプリント以外にもアプリでみられるところもあるそうですね。

主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物の5つの料理グループがならんでいました。

Aki

そうやって、日本にすむ親子は食育というのを、自然に学んできたのだとおもいます。

対して、オーストラリアに住む親子の多くは、正しい食育を学んできていない家庭を多くみうけます。

Aki

お金がないから、色とりどりの食材がそろえられない、、、とかではないとおもうのです。

✔ 袋菓子を買うよりも安く、野菜やサンドイッチにするパンを買うことができる

✔ 食材は売り出しのときに購入して、冷凍保存したり、スーパーマーケットブランドは手ごろ

✔ キャンティーンでフルーツジュースを注文するより、水筒のお水のほうがずっと経済的で健康にもよい

Aki

工夫をすれば、いくらでも節約はできますし、もっと健康的なお弁当を準備することができます。

小さなころから、お弁当箱に袋菓子ばかりいれられたランチで育ってきた子どもは、食育を学ぶことはできません。

大人になっても偏食のまま、身体を壊してしまうかもしれません。。。

そして、その子どもが大人になったとき、自分の子どもにどんなランチを準備するのでしょうか?

まとめ

今回は【日本の給食とオーストラリアの学校ランチ事情】をテーマに、オーストラリアの学校ランチと日本の給食をくらべてみました。

Aki

結論として、給食はとてもありがたいものです!

オーストラリアの学校ランチは、

  • お弁当
  • ランチオーダー
  • 売店/カフェまたは持ち帰りなど (中高一貫校)
Aki

お弁当は栄養のバランスがとれている家庭の子どもがいる反面、そうでない子どももいるのが現状。

ランチオーダーのメニュー

  • 高カロリー
  • 塩分が高い
  • 糖分が高い
  • 栄養のバランスが悪い など
Aki

メディアで問題に取り上げられることも。。。

給食は主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物の5つの料理グループで構成。

Aki

栄養バランスが素晴らしい!

給食の意義は、

  • 成長期の子どもたちに栄養バランスのとれた食事を提供すること
  • 食に関する指導であり、教材であり、それが食育だということ など

日本で給食を食べて育つ生徒は、自然に食育を学んでいるわけです。

正しい食育は、子どもが大人になってからも生涯大切なものです。

間違った食育は、偏食をまねき、身体をこわしてしまうかもしれません。

Aki

日本の給食によって、小さなころから正しい食育を学ぶことができるのは、とても大切な財産です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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