こんにちは、Aki です。
2025年2月にオーストラリアの金融機関INGで発表された *こどもの習いごとにオーストラリアの親は年間47億ドルを費やしているという調査記事がありました。
2025年4月現在で1ドル:90円換算すると、その額、約4230億円!

額が大きすぎてピンとこないですね。
この額を平均すると、こども1人あたり年間平均 1779ドル (約16万円)!!
今回は、どんな習いごとジャンルがオーストラリアで人気なのか?親が費用をカバーするために我慢していることがらは?それぞれのトップ5をまとめてみます。
実際に私自身が体験してきたことや、見聞きしてきたこともまじえながら、うまくコストをおさえるヒントも最後にご紹介します。
*調査は2025年1月14日~20日オンライン実施。少なくとも1人の子ども(4~18歳)がいる1000人の保護者が対象。構成は全国的に代表的なサンプルであり、データは年齢、性別、地域によって重み付けされ、最新のABS人口推計を反映。


- オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
- オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
- 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる
特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる
いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。
オーストラリア・人気の習いごとトップ5!


1.スポーツ (12億ドル)
2.音楽 (8.83億ドル)
3.塾/家庭教師 (6.51億ドル)
4.ダンス (5.65億ドル)
5.武道 (4.2億ドル)



圧倒的に多かったのはスポーツでした。
オーストラリア・人気の習いごとのかんたんな様子を下にまとめてみます。
第1位:スポーツ
水泳大国のオーストラリア!
こちらでは生後3か月の赤ちゃんから参加できる水泳教室があります!
もちろん、親も一緒に赤ちゃんと参加することになります。



娘は乳児湿疹がひどかったため、1歳になるまで待ちました。
水泳以外にも、国民的スポーツのAFL:エーエフエル(Australian Football League)やクリケットは男の子たちに人気です。
女の子にはネットボールとホッキーとよばれるアイスホッケーの陸上版が人気です。
その他、テニス、サッカー、バスケットボールは多くの子どもたちが習い事に選ぶ人気スポーツ。
第2位:音楽
私たちのまわりでも、ピアノ、バイオリン、ギターなどを習っている/いた子どもたちはおおいです。
個人の先生から習ったり、教室に通ったり、コミュニティ施設内のスタジオで習ったり、、、といろいろなかたちがあります。
第3位:塾/家庭教師
塾/家庭教師の形態は日本とあまり変わらないようにかんじます。



ちなみに、日本の公文もオーストラリアにあります。
第4位:ダンス
いろいろなタイプのダンス教室があります。
単独のバレエ教室もあれば、ダンス全般(バレエ、ジャズ、タップ、ヒップホップ、コンテンポラリー、アクロバットなど)から選べる教室など。
第5位:武道
オーストラリアで武道!?、、、とおもわれるかもしれません。



オーストラリアは移民の多い国なので、武道も人気です。
そのなかでも、空手とテコンドーは人気で、他の武道とくらべても教室のかずが多いです。
オーストラリア・親が我慢していることトップ5!


1.贅沢品と外食 (同率)
3.旅行
4.交流会
5.コンサート・ライブ
第1位は贅沢品と外食が同率でした。
トップ6以下もうなずける内容でしたので、簡単にまとめてみます。保護者の頭を悩ます、学童保育にもふれていきます。
それでは、それぞれトップ5からみていきましょう。
第1位:贅沢品 – 47%
生活必需品はけずることができないとしても、必需品でなければ買い控える家庭が多いようです。
第1位(同率):外食 – 47%



外食は本当にお金のかかるオーストラリア。
家で食事することでコストをかなりおさえることができます。
第3位:旅行 – 44%
燃料費の高騰から、旅行する交通手段のすべてにおいて大きな出費になってしまいます。
第4位:交流会 – 39%
家族との交流は優先したとしても、仕事、友人関係の食事会などはできるだけ控える傾向のようです。
第5位:コンサート・ライブ – 37%
コンサート・ライブを我慢して、通勤途中や家で好きな音楽などをきくかたが多いようです。
第6位以下
- ストリーミングサービスなどのサブスクリプション – 33%
- スポーツ、アート、ダンスなど趣味の放棄 – 24%
などがランクインしました。



かわいい我が子のために、いろいろな面で親が我慢しなくてはいけないのが現実のようです。
学童保育
また、学童保育も大きな負担になっているようです。
1世帯あたり週平均 166ドル。これは日本円で約1万5千円!!
オーストラリアの親の55%はこの費用が前年に比べさらに増加すると考えているそうです。



10人に1人はどうやってやりくりするか、ストレスを感じているという結果も。
オーストラリア・うまくコストをおさえるヒント!


- 保育分担
- 習い事コストの把握
- 自治体・コミュニティプログラムの検討
- オンラインで習い事情報のチェック など
保育分担
学童保育費は年々高くなっていますし、その上、待機児童もいるのが現実です。
実体験:
私自身、親戚、両親がまわりにいなかったため、娘がまだ小学校低学年までは、放課後の学童保育を利用することを余儀なくされました。
学校の登校前には友人の家に娘をおろし、友人の娘さんと一緒に学校におくりとどけてもらっていましたので、とても助かりました。
娘が小学校中学年くらいには、放課後に近所の友人に娘をあずかってもらうこともあり、学童保育を利用することもなくなりました。



まわりに家族や友人が住んでいる場合には、保育分担することで学童保育費は浮きますし、そのぶんほかの支払いにまわすことができます。
習い事コストの把握
子どもがやりたいことをさせてあげたいのは親としておもうところですが。。。



習い事にかかるコストはしっかりと把握することが大切です。
実体験:
娘が小学校中学年のころに、バレエ教室に通っていたことがありました。
教室の費用は学期制で、指定の練習着がありました。
最終学期にコンサートがあり、コンサートのための衣装を購入する必要があったり、コンサートチケットは子どもの発表会にしては思いがけず高額で1枚約3千円ほど。撮影禁止で、後日、写真販売などもありました。
その他、昇級テストがあり、他州から審査員を呼ぶとのことで、そのための費用を上乗せしたテスト費用の支払いもありました。
コンサートの費用やテストの費用は、実際に教室に参加してから知りました。。。



教室の費用とは別にかかる費用などもしっかり把握したうえで教室選びすることも大切です。
自治体・コミュニティプログラムの検討
大手の会社が運営する教室は費用が高額になる傾向があります。
自治体・コミュニティプログラムをうまく活用するのはとてもおすすめです。
実体験:
娘がまだ小学生のころ、地域の図書館で毎週おこなわれていた本読みクラブに参加させていました。
本読みクラブでは、毎週読んだ本の内容をみんなの前で紹介したり、クラフトの時間もありました。
本もレベルわけされていて、少しづつ難しい本へとレベルアップしていくのがログブック(記録帳)で一目でわかり、娘もやりがいを感じていたようです。
費用は無料でしたが、フルーツの盛り合わせやクラッカーなどのおやつが毎回でて、ログブックがうまると、景品ももらえました。
娘は小学校中高学年でハリーポッターシリーズを全巻読むほど、本が好きになりました。



無料のクラスでも子どもの興味をかき立てるきっかけになるものもありますし、なによりコストをおさえることもでき一石二鳥です。
中学生以上になると、Youth Centre (ユースセンター) の利用もおすすめです。
Youth Centre のことはまた別記事でまとめてみたいとおもいます。
オンラインで習い事情報のチェック
オンラインのとくに、子育て中のかたがあつまる地域コミュニティグループの習いごと情報はおすすめです。実際に利用されている方の口コミなどもみることができますし、お得なキャンペーン情報がみつかることも。
家から近い場所にある施設のホームページからキャンペーン情報を入手するのもいいです。
実体験:
娘が小学生の頃、*Gumtreeで中国語がはなせるピアノの先生を探したことがあります。
*オーストラリア人ならだれでも知っている、売ります買いますサイトの Gumtree (ガムツリー) では、個人レッスンをしてもらえる先生を自分の家の近くから探すことができます。
まとめ
今回は【オーストラリア、こどもの習いごと・年間16万円以上!!】ということで、オーストラリアの金融機関INGの調査結果をもとに、
どんな習いごとジャンルがオーストラリアで人気なのか?
親が費用をカバーするために我慢していることがらは?
それぞれのトップ5をまとめてみました。



私自身が体験してきたことや、見聞きしてきたこともまじえながら、うまくコストをおさえるヒントもご紹介しました。
オーストラリア・人気の習いごとトップ5
1.スポーツ (12億ドル)
2.音楽 (8.83億ドル)
3.塾/家庭教師 (6.51億ドル)
4.ダンス (5.65億ドル)
5.武道 (4.2億ドル)



圧倒的に多かったのはスポーツでした。
オーストラリア・親が我慢していることトップ5!
1.贅沢品と外食 (同率)
3.旅行
4.交流会
5.コンサート・ライブ
6位以下には、
- ストリーミングサービスなどのサブスクリプション – 33%
- スポーツ、アート、ダンスなど趣味の放棄 – 24% など
がランクインしました。



学童保育も大きな負担になっているようです。
1世帯あたり週平均 166ドル。これは日本円で約1万5千円!!
オーストラリア・うまくコストをおさえるヒント!
- 保育分担
- 習い事コストの把握
- 自治体・コミュニティプログラムの検討
- オンラインで習い事情報のチェック など



・家族や友人に助けていただけるようでしたら、児童保育費はおさえることができます。
・習い事のコストは教室の費用とは別にかかる費用などもしっかり把握するようにしましょう。
・自治体・コミュニティプログラムは無料、低コストで参加できます。
・子育て中のかたがあつまるオンライン地域コミュニティグループの習いごと情報で、お得情報をみつけてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
参考文献:
ING Newsroom / Extracurricular activities costing Aussie parents $4.7 billion per year