【国際結婚:バイリンガル育児は難しい?】- 心構えと対策

こんにちは、Akiです。

私はオーストラリア在住歴19年( 2022年現在 )で、主人は中華系マレーシア人の移民。

12歳の娘は英語、日本語、中国語を話すトリリンガルです。

今まで第3者に言われてきた言葉。。。

第3者

お母さんが日本人なら子供も日本語が話せて当然だよな。

この言葉、海外に住む日本人のお母さんには耳が痛い言葉です。。。

なぜなら、親の努力無くして全くそんなことは起こりえないからです。この”話せて当然。”、、と口に出す人の多くは、母国語しか話せない人に多く、また純粋な現地人の方がほとんどです。

Aki

この記事はこんな方におすすめです。

・バイリンガル育児に興味のある方

・子供をバイリンガルに育てたいと考えている方

・バイリンガル育児にいきづまっている方

バイリンガル育児はむずかしいかな?

結論からいうと ‟むずかしい” です。

今、私の記事を読んで下っている方は、きっとバイリンガル育児が簡単だとは思っていないと思います。私も主人もここまでにいたるまで、色々な家族の例を見たり、聞いたり、真似たり、時には地域の図書館で開かれた、ことばの発達セミナーなどにも参加してみました。

バイリンガル育児は簡単ではありません。ですが、不可能なことでは決してありません。ただ、バイリンガル育児を継続していくためには大切な心がまえが必要になります。この記事では、私が実際に見聞きしてきたこと、体験、実践してきたことをお伝えしていこうと思います。

これからバイリンガル育児を考えている方には、これからの準備として、

そして、今、バイリンガル育児にいきづまっている方には、見直しの点として参考にしていただければうれしく思います。

この記事をかいた人
Aki
  • オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
  • オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
  • 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる

特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる

いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。

目次

夫婦間、まわりの家族にバイリンガル育児を理解してもらう

まず、私がバイリンガル育児をするにあたって1番大切だと感じたことがあります。それは、子供の1番そばにいる、親とその周りの家族間のバイリンガル育児に対する理解です。以下に実際のケースを紹介していきます。

ケース1:夫婦間でバイリンガル育児に対する考えがぶつかる

私と夫は国際結婚であったのと、夫がマレーシア生まれで、幼少期には複数の言語で生活していたこともあり、娘が生まれる前から、お互いがバイリンガル育児をしていくことに強く賛成でした。

Aki

バイリンガル育児が上手くいかなかったケースの家庭には、夫婦お互いの意見が一致していなかったパターンが多いです。

ケース1:日本人であるお母さん(又はお父さん)が子供と日本語で接していると、もう片方の日本語を話せない親が疎外感を感じてしまった。それで日本語を家で使わなくなってしまった。。

私はバイリンガル育児をしようと夫婦で決めたら、それなりの覚悟が必要になると思います。

我が家では娘はお父さんと中国語、私とは日本語、私と夫は英語で会話していますが、家族3人で話すときにもこのスタンスは変わりません。

夫は学生時代に日本語を勉強していたといい、聞く理解力はあります。私も娘が生まれてから中国語を勉強し、発音は上手くありませんが、夫と娘の中国語の会話を何とか理解できるので、そのまま3か国語で会話が成立しています。

もちろん、夫と娘の中国語会話がわからない時には娘に日本語で訳してもらったり、夫に英語で訳してもらうこともありますが、理解できなくて疎外感を感じたことはないですね。

最初にもお伝えしたように、バイリンガル育児は簡単ではありません。人任せ、ましてや子供に押し付けるばかりでは成功は難しいです。子供と一緒に親も学び成長していくことで、成功に結び付けていきましょう。

子供が1言語しか話したがらない

ケース2:学校に上がったあとに日本語を話したがらなくなった

ケース2:学校に上がるまでは毎日、日本語で会話していたのに、学校に通うようになって、日本語を拒否するようになってしまった。

これは本当によく耳にするケースです。学校に上がる前までは、海外では日本人プレイグループなどの参加などもあったり、とにかく親と毎日、朝から晩まで一緒の時間を過ごすことがおおいので、日本語に触れる時間が大半を占めるなかでの生活です。

それが学校に上がると1日の大半が現地の言語で埋められてしまうのですから。。そして、一部の子供に見られるのは、友達が話す言葉と違う言葉(外国語)を話すことが恥ずかしいと感じる場合もあるようです。

Aki

私の娘も、私が日本語で話しかけても、英語で返してくる時期がありました。でも、気が付くと自分もつられて英語になっていた。。。ということに気が付いたりもしました。

無理に日本語を話すように言いつづけても”外国語が嫌い!”。。となってしまっては、その後のバイリンガル育児がさらに難しくなってしまいます。かといえ、親もつられて子供の話す言語になっていくと、あっという間に1言語に定着してしまいます。

下のリストは私が実際に試した、日本語にふれさせるツールです。

  • 日本語のアニメをみせたり、音楽を聞かせたり
  • 日本語絵本の読み聞かせ
  • 週末や放課後に日本人の友達と集まる機会をつくる
  • 日本語ドリルなどの利用
  • 日本語補習校等に通わせる
  • 日本に住む家族とビデオチャットする
  • 日本への一時帰省
  • 日本での保育園利用、小学校の体験入学の利用
Aki

親の母語での問いかけに、子供が現地語で返してくるというのは、子供が親の母語を理解しているからです。リスニング能力を維持する。それは素晴らしいことです!

最終的に1番大切なことは、子供に習得してほしい外国語に毎日ふれられる環境づくりです。現地語で話しかけてくる子供に、ついついつられてしまっても、諦めず自分の母語で話しかけるスタンスは継続しましょう。

学校で言語がおくれていると指摘される

Aki

学校の先生に”お子さんの言語がおくれていますよ。”、、と指摘されると、親なら誰しも不安な気持ちになりますよね。

これはその時のお子さんの学齢にもよりますし、発達障害によるものであれば、専門家の意見をきくのは大切だと思いますが、お子さんがまだ小学校に上がる前でしたら、どうか聞き流していただきたいです。

私の実体験のケースを下にご紹介します。

ケース3:複数言語で子どもは混乱し、ことばをはなし始めるのに遅れがでる?!

ケース3:2010年にオーストラリアの図書館でひらかれた”乳児における言葉の発達”というセミナーで、講師は”家の中と外で聞こえてくる言語が違うと、子供は混乱し、言葉を話し始める時期が遅れる。”と回答。

Aki

バイリンガル育児を目指していた時だったので、あの回答には正直おどろきました。

私が驚いたのは、あの回答をうけて、バイリンガル育児は無理?!と思ったからではなく、専門家らしからぬ見解だと思ったからです。 

きっと皆さんの中にも”なるほど!!”。。。と、思われる方がいるはずだと思うので、次に夫のケースを紹介しますね。

夫はマレーシア生まれ。マレーシアではマレー語、英語が公用語ですが、それ以外に家族では福建語(ホッケン)、母方の親戚は客家語(ハッカ)、近所の子供とテレビのアニメで広東語(カントン)。学校は中華学校に行ったので、北京語(マンダリン)だったそうですが、混乱したことはなかったそうです。

私のように日本で生まれ、日本語だけに囲まれ生活してきたものとしては、夫の話は本当に衝撃でした。

Aki

赤ちゃんや幼い子供の脳は、よくスポンジにたとえられます。何でも直ぐに吸収するスポンジのようだ、、と言うたとえです。

生活拠点の国のことばが、お子さんの話す言語の中で1番つよくなるのは必然的なことです。一時の言葉の遅れでバイリンガル育児をあきらめて仕舞うことは、とても勿体ないです。

まとめ

今回の記事では、バイリンガル育児における心がまえと対策を、実際に私が見聞きしてきたこと、体験、実践してきたことを3つのケースでまとめてみました。

バイリンガル育児で大切なのは

継続すること!

”そんなに簡単じゃないよ~”、、と聞こえてきそうですが。。

バイリンガル育児、簡単にはいかないことも沢山ありますが、バイリンガルに育つことで、お子さんは多くの利点を手にすることになります。それは親から子への生涯にわたる素敵なギフトだと思います。

Aki

いま私が、自分の母国語で娘とはなせることをとても幸せだと日々感じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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