こんにちは Aki です。
突然起こるかもしれない”夫の海外赴任”
その時に駐在妻として、また母親として、英語/現地語がどれくらい必要なのか、それから、話せる場合と話せない場合で生活にどんな影響があるのかを、それぞれ駐在妻と母親のケースに分けてわかりやすくまとめてみます。
私も、突然きまった夫の中国赴任が2013年(平成25年)から2016年(平成28年)までの約2年半あり、英語と中国語の必要性を肌で感じて生活した経験があります。
”夫の赴任は来月からなんです!”とお急ぎで今このブログを読んでくださっている方、安心してください。
英語/現地語はカタコトくらいでも、最悪あいさつくらいでも大丈夫、何とかなります。
でも、話せるようになることで、生活の幅が大きく広がるのは言うまでもなく事実です。
いますぐ英語力をつけたいかたは、オンライン英会話の紹介記事から無料体験レッスンを試してみてください。
>>>年齢、レベルをとわず、クオリティーの高いオンライン英会話の紹介記事はこちらから。
>>>90%以上が日本人講師オンライン英会話の紹介記事はこちらから。
- オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
- オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
- 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる
特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる
いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。
駐在妻として英語/現地語の必要性
① 住居まわり編
最初にもふれましたが、英語/現地語が話せなくても、なんとかなります。
そもそも日系企業が進出している国の地域には日本のコミュニティーが多く存在します。
たとえば、
- 日本語通訳を介して医療をうけることも可能
- 日本人経営の飲食店
- 会社単位、日本人会の奥様会
- 現地の日本人会がボランティア支援
- ネットで情報提供 など
日本語での生きた情報をあつめることや、それを利用することができます。
上に紹介したサービスなどの利用で、海外でも日本語だけで生活を送ることができるのですが、
どこの海外都市でも利用可能とはいきませんし、毎回事あるごとに誰かに頼らなくてはいけない毎日は、やはり不便で、わずらわしさからストレスを感じるかもしれません。
たとえば、
- サービスアパートメント・デスクとのやりとり
- 修理業者とのやりとり
- 清掃員とのやりとり
- 買い物先でのやりとり
- タクシー運転手とのやりとり など
サービスアパートメント・デスクとのやりとり
多くの駐在員が滞在する場所として、サービスアパートメントがあげられます。
サービスアパートメントとは、
一般的なホテル様式に加え、キッチン、洗濯機、その他家具が備えられた、居住空間のある長期滞在型ホテル。
デスクとのやり取りは、基本、英語で大丈夫なのは世界共通だと思いますが。。。
私たちが滞在していたサービスアパートメントでは、中国語で押し通してくるスタッフもいて、デスクからの電話がなるとはじめはドキドキしました。
話せる場合:
- 細かな要望や質問をタイムリーにすることができる
話せない場合:
英語/現地語が話せる家族や、友人のサポートに頼る。
修理業者とのやりとり
滞在先が中国だったから?!というのもあるのかもしれませんが、修理をお願いしなければならないことが幾度かありました。
修理の要件:
- 水回りのつまり、水漏れ
- 電球交換 など
要件はデスクに英語で伝えればよかったので、そこまではよかったのですが、、、
サービスアパートメント専属の業者は、英語は話せなくて、中国語でした。
話せる場合:
故障の原因や修理内容、修理にかかる時間など直接聞くことができる。
話せない場合:
英語/現地語が話せる家族や、友人のサポートに頼る。
清掃員とのやりとり
サービスアパートメントでは週に2回ほど清掃が入り、通常、一般的なホテルと同じく、タオル類、シーツなどの交換から部屋の掃除をしてくれます。
その清掃員も私たちが滞在していた中国のサービスアパートメントでは、中国語でした。
どうしてもいみがわからない場合は、デスクに電話したり、直接デスクに行って英語で説明してもらったりしました。
話せる場合:
- 清掃員にリクエストなどできる
- 毎日タオルを変えてもらったり
- ウォーターサーバーの水を補充してもらったり
- 空気清浄機のフィルターを掃除してもらったり など
話せない場合:
英語/現地語が話せる家族や、友人のサポートに頼る。
② 外出編
買い物先でのやりとり
たとえ中国にある日本の商業施設だとしても、店員は地元の方。住居から1歩外にでたら、すべてが中国語でした。
1度だけ、中国にあった日本食レストランで、現地の中国人スタッフが日本語ぺらぺら、、ということがありましたが、基本、買い物先では中国語でした。
話せる場合:
- 探している商品がすぐ見つかる
- 値引きしてもらえることも
- お得なキャンペーン情報がえられる など
話せない場合:
買い物は店員に聞かずとも、ひつようなものを自分で選んでお金を払えばいいですし、さいあく商品を指さして、カタコトでもなんとかなります。オンラインで食品購入して配送サービスの利用も出来ます。
タクシー運転手とのやりとり
中国ではタクシーやアプリでの配車サービスでの移動が安くて、手軽。
配車サービス利用時であれば、初めから行先をアプリで入力しているので、*乗車後に説明することはないのですが、タクシーの場合には行先をドライバーに告げなくてはならず、それも中国語のみでした。
*配車サービス利用どきに、まれにドライバーから電話がかかってくることも。
話せない場合:
うまく行先を伝えられない場合は、スマホで行先のお店の名前、住所をみせるとスムーズにいきます。万が一のときのために、いつも住居の住所がかかれたものを携帯しましょう。
また、私の滞在していたサービスアパートメントでは、住人を郊外にある大型商業施設や、街の中心部までドライバーが送迎してくれるサービスもありましたが、どのドライバーさんも中国語のみの対応でした。
スマホでドライバーと連絡をとったり、ショートメールで要件を送受信などありました。
③ 交流編
海外赴任先でも、数々の交流があります。
たとえば、
- サービスアパートメント主催イベント
- 会社単位
- 奥様会 など
サービスアパートメント主催イベント
サービスアパートメントでは年間をとおして、いろいろなイベントが開催されることがあります。
私たち家族が参加した例:
- クリスマスディナーショー
- バス日帰り旅行
- ヴィーガン料理教室
- ハロウィン
- 中国語教室
- その他、中国の行事 など
話せる場合:
- いろいろな国から来ている住人と交流できる
- 異文化をよりふかく学ぶことができる
話せない場合:
イベントは英語と中国語の二か国語でしたので、イベント進行内容などが理解できないことのほうが多くなると思いますが、イベントは見て、音楽を聞いたりして楽しむことができますし、参加することで、英語、その他の現地語の勉強もできるのではないでしょうか。
会社単位
日系の会社には、会社単位の奥様会がある場合があるとききました。
体験談:
私の夫が働いていた会社には奥様会はなかったのですが、同じサービスアパートメントに数名、夫の同僚が住んでいました。時々週末に、朝食や夕食を一緒にすることがありました。
夫の同僚がオーストラリアに帰国する前に、一緒に食事をすることもありましたし、現地の中国人社員の方達との交流もありました。
話せる場合:
- 会話を楽しみながら食事ができる
- 交流関係がひろがる
話せない場合:
日本語が話せない、外国人社員の方との食事会であれば、英語などが話せる旦那さんの通訳がないと、会話もはずみませんし、食事も楽しめないかもしれません。
奥様会
会社単位の奥様会以外にも、
- *日系企業コミュニティがまとまっている所では、日系企業合同の奥様会
- 同じ住居内での奥様会
- 外国人駐在員の奥様会、その他クラブ など
*日本人駐在員の数が多い大都市では、日系企業コミュニティをまとめることが難しく存在しないそうです。
個人的には”奥様会”という響きが、私にはしっくりこなかったのですが。。
体験談:
夫の会社は日系ではなかったのですが、娘を日本語補習校にいれていた関係で、奥様会への登録のお誘いがありました。最後まで登録することはなかったのですが、偶然、奥様会のおまとめ役の方が、私と同じ出身地ということもあり、とても親切にしていただいて、食事会などに声をかけていただきました。
同じ住居内では、世界中から来ていた家族との交流がありました。子どもたちが学校に行っているあいだに、そのママ友と買い物に行ったり、ランチに行ったりしていました。
同じ住居内のママ友に、彼女が参加している手芸クラブの主催者が私と同じオーストラリアの街からやってきているとききました。彼女にさそわれて参加してみることにしました。
話せる場合:
日本人コミュニティ以外でも交流が広がる。
話せない場合:
日本人コミュニティ以外での交流がなかなか広がりずらい。
海外にいても、毎日仕事のある夫や、学校のある娘にはやることがあるので、生活にもはりがあるのですが、ビザの関係上、海外で働くこともできなかった私は、体験記で話したコミュニティなどとの出会いがなかったら、きっと毎日ずいぶんと退屈していたとおもいます。
母親として英語/現地語の必要性
お子さんが通われる学校によって、状況が変わります。
たとえば、
- 日本人学校
- インターナショナルスクール
- 現地校
① 学校編
日本人学校
お子さんが日本人学校に通われる場合は、手続きも日本語で済みますし、大半の生徒は日本国籍を有する日本人家庭の子どもたちなので、他の生徒の家族交流をする際も日本語で大丈夫でしょう。
日本人学校のことについては過去記事でもまとめていますので、参考まで。
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールにお子さんが通われる場合、ほぼ英語が必須になってきます。
体験談:
娘は中国にある、シンガポールのインターナショナルスクールに4歳から6歳ころまで通いました。国際部と中国部があり、中国語の習得を娘に希望していたので、中国部を選択しました。
中国部には現地の中国人家庭のお子さんが多く通われていました。
私と先生とのやり取りは英語で、学校からのおたよりなどは英語と中国語でした。
話せる場合:
- 人に頼らずにすむ
- 学校イベントでもママ友ができる など
話せない場合:
英語や現地語を話せる、旦那さんや周りのひとに頼ることになるでしょうが、先生からの連絡などはほぼ毎日のことだったので、毎日誰かにお願いするのも気が引けそうです。
現地校
中国では、現地校に国際部があり、そちらを受験するケースもあるようです。また、オーストラリアでも、海外からインターナショナル枠で、現地の公立校に通わせるケースがあります。
過去記事>>>海外からインターナショナル枠でオーストラリアの現地公立学校に通う場合の費用目安
話せない場合、話せる場合の状況はインターナショナルスクールの場合と同じ。
② 習い事編
海外に住んでいても、習い事をするお子さんは多いです。
体験談:
娘は中国在住時に、日本語補習校、ピアノと水泳はプライベート・レッスンをうけていました。
ピアノと水泳は現地の中国人の先生だったので、中国語でレッスンをうけていました。先生とのやり取りは中国語が話せる主人が担当してくれたので助かりました。主人も娘の習い事に一緒に付き添ってくれ、父と子のよい時間になったと思います。
余談ですが、中国ではクロール習得前に、平泳ぎの習得が先らしく、細かいフォームまできっちり教えられた娘は、オーストラリアに戻ってきた小学1年生の時点で、かなりの飛び級をして50mプールで学年上の生徒たちと水泳のレッスンをうけていました。
オーストラリアでは赤ちゃんのころから水泳教室に通いだすのが珍しくないのですが、グループレッスンが主流で、フォームなど細かいところまではなかなか教えてもらえない傾向です。
話せる場合:
お子さんが興味をもつ、いろいろな分野の習い事を自分で情報収集できますし、どんどん挑戦させることができます。
話せない場合:
現地語を話せる旦那さん、または周りの人の助けが必要になるでしょう。
やはり、誰かの助けが必要になることは、助けてくれる方次第になることもあり、それだけよけいな時間もかかります。
③ お友だち付き合い編
オーストラリアでは、子どもが中学生になる13歳から、子ども同士で予定を決めあい出掛け始めるようになりますが、それも一時的に住む国が変わるとなると一概にそうではなくなります。
- お子さんにどれくらい土地勘があるのか
- 治安の善し悪し
なども関係してきます。
お子さんがまだ小さければ、親同士が連絡しあい、一緒に遊ぶ日や、時間、場所をきめたりすることになります。
体験談:
私たちが中国に滞在している時には、娘の英語の保持と、日本語の上達、中国語習得が主人と私の望みでした。
そのことから、学校選びや習い事でも言語バランスをとることを考えましたが、同じく放課後、週末、学校の休暇時にもその言語バランスを重視しました。
- 英語を話す家庭のお友だちとあそばせたり
- 日本人のお友だちとあそばせたり
- 中国人のお友だちとあそばせたり
話せる場合:
海外に住んでいることの特権として、生きた他言語習得があります。親が他言語を話せる場合、お子さんに他言語習得できる機会をつくることができます。
話せない場合:
特にお子さんが幼いころの、子どものお友だち付き合いを左右するのは、親の裁量にかかっているのではないかと思います。お子さん同士で遊びに行くことも、予定することもできないからです。
そのことから、親が英語/現地語を話せないことで、お子さんを取り巻くコミュニティも狭くなりますし、お子さんに他言語を習得させるチャンスをうまくつくることができないでしょう。
まとめ
今回は、突然起こるかもしれない”夫の海外赴任”
駐在妻として、また母親として、英語/現地語がどれくらい必要なのか、それから、話せる場合と話せない場合で生活にどんな影響があるのかまとめてみました。
日系企業の世界進出は目覚ましいことから、日系企業が進出している国の地域には日本のコミュニティーが多く存在するようになりました。
そのことから、英語/現地語が話せなくとも、駐在妻、また母親として海外で生活していくことはできます。
ですが、毎回事あるごとに誰かに頼らなくてはいけない毎日は、やはり不便で、わずらわしさからストレスを感じるかもしれないことは確かです。
英語/現地語が、
- 話せる場合
- 話せない場合
あわせて、私の体験談からやはり話せた方が、あなたご自身、そしてあなたのお子さんへのメリットがあるということが感じられたのではないでしょうか?
とはいえ、言語習得にはそれなりに勉強する意欲と、それを継続することが必要になってきます。
でも、安心してください。私がはじめて駐在妻になったときには現地語が全く話せなかったです。
次回は、私が夫の駐在先で見た、ほかの駐在員の奥さまたちの”ことばの学びにたいする行動”をお話します。
私が現地語(中国語)を頑張って勉強する後押しになったヒントがみえてきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
>>【元駐在妻は見た!駐在妻たちのことばの学びから語学習得マインドになる!】