こんにちは Aki です。
長かったコロナ禍もおわり、日本に一時帰国することもできるようになりましたね。
子どもに体験入学をさせたい!
と考えるかたは多いのではないでしょうか?
私の娘も、また体験入学をさせてもらえることになりました。
でも、コロナ禍になってから、娘にとって3年ぶりの一時帰国。
娘は小学生から中学生になってしまいました。。。
娘が以前通わせていただいた日本の小学校では、校則でおみやげが禁止の学校で、体験入学をする前、学校側にそのことが書かれた”学校のきまり”がEメールで送られてきました。
校則でおみやげが禁止の理由:
- おみやげをもらえる子、もらえない子に対する平等性をたもつため
- 保護者の負担軽減 など
なるほど!と思ったのと同時に、気が楽になりました。
ですが、今回は中学校。学校は変わります。。。
おみやげ、どうしたらいいんだろう?学校の先生たちに?同じ教室の生徒たちに?
またこのおみやげ問題勃発です。。。
結論からいうと、おみやげはいらないんです!
”もしかしたら、あなたも私のようにおみやげ問題になやんでいませんか?”
私は今回のおみやげ問題のことで、日本に住む小学生のころからの友だちにいわれてハッと気づかされたことがありました。
今回は体験入学時のおみやげ問題について考えさせられたこと、気づかされたことをまとめてみます。
- オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
- オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
- 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる
特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる
いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。
体験入学のおみやげ、みんなはどうしてる?
まよったときには周りの声が気になりますよね?
ネットの声
いろいろな国にお住いの日本人の方々が、お子さんの体験入学先に”おみやげを持っていくか?”とかかれている記事がたくさんありました。
そのほとんどが、“おみやげを持っていく”、、、というもので、中にはおみやげにお勧めの商品がまとめられた記事までありました。
おみやげを持っていかない人が少数派なイメージでした。
私のまわりの日本人
実際に私とおなじくオーストラリアに住んでいる日本人で、お子さんを体験入学させている方の意見をあつめてみました。
やはりここでも、おみやげを持っていく人が多かったです。
クラスメイト1人、1人にいつも何を買ってあげたら喜んでもらえるのか、考えるのも楽しい!
、、という友人の声もありました。
でも、個人的になにか決定的にこころを動かされるような気持になれず、どこかしっくりきません。
“そうだ!日本に住む日本人の友だちの意見をきいてみよう!“
日本に住む日本人の意見
私の娘が通う予定の中学校に同じく娘さんをかよわせている、小学生の頃からの友だちに相談してみました。
おみやげ?必要ないでしょ?
即答でした(笑)。
日本在住の友だちが即答した理由:
- 義務教育なのだし、普通に考えて、入学するのに先生たちに何か渡すなんてありえない!
確かに。昔、転校した先々で何か渡してあるいた覚えはないかも。
- 授業と関係ないものの持ち込みは禁止!
確かに。ごもっとも。
- あげる人が満足でも、もらって困るものとか、アレルギーの生徒もいるし!
そうだよね。。。よく知ってる友だちでもないのに、おみやげをバラまくって、ある意味、自己満足だよね。
認識がひつようだと思ったこと:
- 海外生活が長くなると”日本社会の常識”をわすれてしまいがち
- 自分がおもっていた日本の常識との中にズレがででてくる
文化、習慣のちがう国で生活をしているのですから、致し方ありません。
体験入学におみやげをもっていく心理?
とはいえ、体験入学におみやげを持って行きたくなる心理もわからなくもないのです。
おみやげを持って行く心理:
- 体験入学は短期間お邪魔させてもらうから、、、という気持ちが、こちら側にありませんか?
多分、その罪悪感みたいな気持ちが、何かものをあげることで、すこし軽くなる、、、感じではないでしょうか?
- 海外生活が長くなると、知らずのうちに日本人としての感覚にズレが。。。でもそれを受け入れがたい?!
おみやげ文化は日本特有の文化。*海外では存在しないのに、日本に一時帰国となると、急におみやげ文化を変にひっぱりだしてきてませんか?
*少なくともオーストラリアにおみやげ文化はありません
体験入学は本来、させてもらう側と受け入れる側の両方にとって、えられるものがあるとおもいます。
体験入学をさせてもらう側のメリット:
- 日本語の習得
- 日本文化にふれられる
- 同年代の生徒と学べる など
体験入学を受け入れる側のメリット:
- 外国語にふれられる
- 世界へ目を向けるきっかけになる
- 価値観や習慣の違いへの気づき(自分をふりかえるきっかけになる) など
どちらかだけにメリットがあるわけではありません。
もちろん、受け入れるがわにもメリットがあるのだから。。。と、大きな態度でお子さんを体験入学させるのはよくありません。
受け入れてくださる学校側の負担もあるので、親子で感謝の気持ちをもって体験入学生活を送りましょう。
おみやげよりも大切なこと!
せっかく体験入学を受け入れてもらえたのですから、お子さんが楽しく、体験入学期間を過ごせることが大切です。
楽しい体験入学を送るために大切なこと:
- 学校のきまりを子どもとしっかり確認
- 日本語でコミュニケーションがとれるようにする
- ある程度の日本語の読み書きができるようにする など
学校のきまりを子どもとしっかり確認
海外と日本の学校のきまりでは違うところが大きいです。
特に、オーストラリアの中学生になると、
- 髪の色が自由
- アクセサリーOK
- マニキュアOK
- メイクOK
- 携帯電話を学校に持って行ってもOK など
日本の中学校のきまりは海外と比べ厳しいので、しっかり確認させましょう。
日本語でコミュニケーションがとれるようにする
体験入学の期間は短い。その間に日本語力をつけるというよりは。。。
- 学校生活にじかに触れる
- 学校生活に慣れる など
感覚的な学びが中心になります。
日本語で全くコミュニケーションがとれない場合:
- お友だちも出来づらい
- 先生とのやり取りも難しい など
体験入学で楽しい思い出どころか、つらい思い出になってしまい、”もう体験入学はしたくない!”ということにもなるかもしれません。また、学校にも大きな負担になってしまいます。
ある程度の日本語の読み書きができるようにする
日本語でコミュニケーションがとれることに加えて、ある程度の日本語の読み書きができるよう準備しましょう。
授業中に読み書きが必要なのは言うまでもないですが、日本の学校では毎日宿題が出されます。
(先生によっては、他の生徒と同様に宿題を出してもよいかなど、親に連絡してくれる場合もありました。)
子どもの性格にもよると思いますが、実際の授業で、全く日本語の読み書きについていけないことで、体験入学が嫌になってしまう子どもの話しを耳にしたことがあります。
学年が上がるにつれ、日本に住む生徒との間に日本語での学力の差が大きくなっていきます。
まだ気持ちがゆらぐかた
この記事をたくさんのかたがみてくれているようです。
みなさんがどれだけ関心をよせているトピックなのかがわかりました。
私たちは、学校におみやげを持って行くことをしませんでしたが、オーストラリアに帰国してから、
娘がありがとうの気持ちをこめて、日本語と英語で学校あてに手紙を書きました。
個人的に連絡先をいただいたお友だちには、個別にポストカードをおくりました。
余談ですが、
このご時世、手紙とかポストカードをおくることはほぼ無くなったので、
切手を取り扱っているお店でも、現在の料金を把握していなかったり、切手の種類も少なく枚数がかさみ、
ポストカードに切手をはる場所が足りなくなりそうで困りました。
まとめ
今回は、体験入学のおみやげ問題について、考えさせられたこと、気づいたことをまとめてみました。
おみやげを持って行かないのはケチだから、、、とかではなく、現在の”日本社会の常識” で考えてみることが大切だということに気がつきました。
海外生活が長くなると、日本社会の常識から少しづつズレが生じてくるのは致し方のないことです。
体験入学のおみやげ問題になやむ、私たちの多くは”心はいつまでも日本人”であると思っているのではないでしょうか?
なので、ズレてしまった自分の常識と今現在の日本社会の常識の中で悩んでしまうのかもしれません。
私は今回、おみやげ問題にくわえ、中学校の校則などにも
わすれていた”日本社会の常識”がありました。
おみやげ問題から解放されると、気持ちも楽になります。
そのぶん、最低限の校則をお子さんと確認することの方が大切です。
- 身なり(頭髪、爪、アクセサリーなど)
- 持ち物 など
そして、学校に丸投げするのではなく、
- 日本語でコミュニケーションがとれる
- ある程度の日本語の読み書きができる など
海外でもお子さんに日本語の学習をさせて準備することも大切です。
そうすることで、
- お子さんがより体験入学を楽しむことができます!
- 学校側の負担も軽くなります!
皆さんのお子さんも、楽しく実りの多い体験入学になりますように!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
>>> 【日本へ一時帰国:体験入学③】私たちの実体験、体験入学の前後~終えるまで ~小学校編~
>>> 【日本へ一時帰国:中学校体験入学②】私たちの実体験・小学校体験入学との違いとは?!