こんにちは Aki です。
先日、日本に住む、わたしの甥っ子小学1年生が、中学2年生のお兄ちゃんの学校カバンのリュックが重すぎて背負えない。。。という状況写真がLINEで送られてきました。
それをみて思いました。
そういえば、日本の小学生の学校カバンもオーストラリアの子供たちよりずっと重いなあ。
ということで、今回はオーストラリアの小学生の平均的な学校カバンのなかみを紹介してみます。
- オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
- オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
- 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる
特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる
いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。
オーストラリアの小学生、カバンのなかみ
1. 学校カバン
低学年
低学年のなかには、キャスター付きの小さなスーツケースのようなカバンで登下校する子もいます。
肩に背負うことがないので、子どもたちの負担をかるくするようですが、キャスターなどがついている分、カバン自体に多少の重さがあるため、もちあげる必要がある場面(階段やデコボコ道、棚に保管時など)では、普通のリュックよりも重さを感じることも。
キャスター付きのカバンに、リュックのように背負えるストラップ付のカバンもあり、もち上げて移動する必要がある場面で役立ちます。
楽天やAmazon、Yahoo!でも取り扱いされていました。
中・高学年
中・高学年になると、ほとんどの子どもたちがリュックでの登下校になります。
ちなみに、日本でいうリュックは、こちらではバックパックとかスクールバッグというのが一般的です。
学校によっては、学校のマークがはいったリュックを販売している学校もありますが、ほとんどの学校では完全指定カバンという位置づけはなく、自分の好きなリュックで登校できます。
2. 持ちもの
低学年
基本、お弁当、水とう、帽子のみ(笑)。
お弁当
学校によってはランチなどを購入できるキャンティーンもあります。
キャンティーンのことを詳しく知りたい方は、過去記事から。
水とう
水飲みようの蛇口がついた場所が、校内にもあるのですが、水とうをもって登校するのは当たり前になっています。
大人になってからも、仕事にいくとき、お出かけするときにも、水とうをもって出かける習慣がつくのはいいことだと個人的にも感じています。
帽子
とはいえ、帽子がないから全くあそばせない!、、、とはならないので、教室にスペアの帽子があれば、それをかぶって外遊びをさせて、スペアが足りない場合は、日陰であそばせる学校が多いです。
その他
それぞれの学年始まり前に、Booklists ( ブックリスト ) とよばれる教材リストが配られ、筆記用具、文房具などを購入し、学年始まりにクラスにまとめて提出します。
学校によっては、クラスで必要な筆記用具、文房具は
- 教材リストで集まったものを、皆でシェアする。
- 仕切りのあるペン立てにいれて、各自が教室保管する。 など
が一般的です。
あとは、1週間に1度、学校の図書館で借りた本を返却するときに本をもってくる。
本読みなどの宿題をだすクラスでは、その宿題をもってくる。
一般的にはオーストラリアの小学校では宿題がないケースが多いです。
オーストラリアから日本の小学校に体験入学にいくと、その宿題量のギャップにみんな大変な思いをするそうです。
娘が通っていた公立小学校では、Bring Your Own Device (自分のデバイスをもってくる)というプログラムがありました。*幼稚園年長で iPad、小学4年生からMacBookでした。
*オーストラリアの多くの小学校の敷地内に幼稚園が併設されています。
中・高学年
やはり基本、お弁当、水筒、帽子のみ(笑)。
クラスの授業でパソコンを使用する学校が多いです。
パソコンは、
- 全生徒が学校で準備したものを使用する
- 全生徒が自分のパソコンを使用する
- 学校と自分のパソコンを使用する生徒がそれぞれいる など
学校によって決まりがちがいます。
生徒それぞれが自分のパソコンを持参となると、家庭の出費はかさみますよね。
多くの学校の教室には各生徒の棚などがあり、そこに授業で使用する文房具などが保管されています。
ある意味、忘れ物をすることはなさそうです。
教科書がない!?
さて、ここまできてお気づきでしょうが、教科書はどこなんだろう?、、、と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアには教科書がありません!
日本では法律で教科書の使用義務があるそうですが、オーストラリアにはその法律がありません。
第34条 小学校においては、文部科学大臣の検定を経た教科用図書又は文部科学省が著作の名義を有する教科用図書を使用しなければならない。
学校教育法(昭和22年法律第26号)
日本で教育を受けてきた私にとって、教科書がない!ということに最初はとてもおどろきました。
教科書なし!どうやって授業するの?
オーストラリアには、Australian Curriculum とよばれるカリキュラムがあり、各学年で習うべき項目が決められています。
先生たちはそのカリキュラムにそって、授業を進めていきます。
授業で使われる物語であったり、その他教材は、個々の学校の先生が決めることになるので、教える先生によって授業内容はだいぶ違うものになります。
同じ学校の、同じ学年の先生はミーティングをして、授業内で使用する教材をシェアすることもありますが、例えばアートなら、背景や配置を変えたり、使用する色を変えたりなど、それぞれのクラスの特徴がみられます。
多くの学校では、算数と英語は問題集を購入させ、授業でつかうことがあります。
それ以外は、プリント教材をつかい、教科ごとのファイルやノートなどに保管したり、家に持ち帰ったりします。
まとめ
今回は【オーストラリアVS日本の小学生-学校カバンのなかみ】教科書がない!? をまとめてみました。
低学年のなかには、キャスター付きの小さなスーツケースのようなカバンや、さらにそのカバンにリュックのように背負えるストラップ付のカバンで登下校する子がいます。
高学年になるとほとんどの生徒がリュックになります。
オーストラリアの小学校では親の送り迎えが一般的。日本の登下校風景とはちがう風景です。
気になるカバンのなかみは。。。
基本はお弁当、水筒、帽子のみ。
オーストラリアの小学校は日本と比べると、宿題がとても少ない学校が多いです。
私の娘が小学生の頃、オーストラリアでは珍しく(?)宿題のでる小学校で、オーストラリア人の保護者から、”宿題が多すぎて、子どもが遊べない!”と苦情がでたとききました。
オーストラリアでは、小学生は勉強よりも外で思いっきりあそぶのが1番だと考える保護者がおおいようです。
日本よりもパソコン、ipadを使った授業がおおいのもちがいの一つですが、
さらにおおきなちがいは、オーストラリアでは教科書がないこと‼
私は日本で育ったので、教科書がないことに最初はおどろきました。
やはり、国が変わると、ずいぶんとちがうことがあるものですよね。
みなさんはどちらの小学校がすごしやすいと思われたでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。