【オーストラリアの公立幼稚園/小学校入学条件】義務教育が4歳からはじまる?!

こんにちは、Aki です。

おどろきかもしれませんが、2015年(平成27年)まで、クウィーンズランド州とウェスタンオーストラリアの小学校は7年生までありました!南オーストラリア州にいたっては、2022年にやっと7年生が小学校から中等教育へ完全移行されました。

いままでの記事でも何度かふれたことがあるので、すでにご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアの幼稚園は小学校の敷地内に併設されています。

幼稚園はフェンスで仕切られていて、小学校とは別の校庭をもちあわせていることが多いです。

Aki

もうすでに日本の幼稚園や小学校とは少しちがうのがうかがえますよね。

今回はオーストラリアの公立幼稚園/小学校の入学条件などまとめてみたいとおもいます。

この記事をかいた人
Aki
  • オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
  • オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
  • 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる

特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる

いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。

目次

義務教育はいつから?呼び名が各州でちがう?!

小さな子供たちがフェンスから顔をのぞかせているイラスト画像。

義務教育はいつから?

これまたおどろきですが、オーストラリアは州によって義務教育のスタートする年齢が若干違います。

Aki

じつはオーストラリアは同じ国といえど、州によって法令がちがったり祭日もちがったり、時差もありますし。。。

オーストラリアの義務教育が始められるのは、カットオフデートとよばれる基準日までに5歳になる年から。

日本では4月1日時点で満6歳の子どもが小学校に入学することが学校教育法第17条で決められています。

Aki

日本と比べるとオーストラリアの方が1年義務教育が早いですね。。。

でも、ここでまたオーストラリアの柔軟な対応がみられるのですが、それは子どもが早生まれでまだ学校に通わせるのは早いと親が判断したばあい、入学を1年おくらせることができるのです。その場合、州でそれぞれ決められている、基準日に6歳になる年に義務教育をスタートさせることができます。

それぞれの州の基準日をわかりやすく表でまとめてみます。

基準日(満5歳/6歳)
NSW(ニューサウスウェールズ州)7月31日
VIC(ビクトリア州)6月30日
QLD(クウィーンズランド州)4月30日
WA(ウェスタンオーストラリア州)6月30日
SA(サウスオーストラリア州)4月30日
TAS(タスマニア州)1月1日
ACT(オーストラリア首都特別地区)4月30日
NT(ノーザンテリトリー州)6月30日
Aki

早生まれの生徒が、入学を1年おくらせずにスタートすると、州によっては4歳半で義務教育がはじまる計算ですね!

義務教育最初のよび名が各州でちがう?!

Aki

おなじ国なのに、よび名がちがうって。。。

ちなみに、オーストラリアの義務教育最初は、*満5歳になる年にはじまるので、日本では幼稚園年長にあたります。

*早生まれの子どもは、1年おくらせて満6歳になる年にはじめることもできる。

それぞれのよび名もわかりやすく表でまとめてみます。

よび名
VIC, QLD, TASprep 
NSWkindergarten/kindy
WApre-primary
SAreception
NT , ACTtransition

公立幼稚園/小学校の決めかた

家から学校までの道のりを表した地図のイラスト画像。

学校への入学受付期間

Aki

学校への入学受付は1年をとおして大体いつでも行うことができますが、できるだけ早い登録がのぞましいようです。

理由:

待機リストのある学校があるから

Aki

多くの公立小学校では、お子さんが学校に入学予定の前年、2学期(ターム2)の5月ころから入学受付を開始します。

公立学校の選びかた

1.校区内の学校に入学させる

Aki

日本と同じように、オーストラリアの多くの公立学校では校区が決められています。

お住いの校区にある学校にお子さんを通わせるのが一般的です。

結婚してから先を見越して、お子さんを将来入学させたい学校のある地域に引っ越しされるご家庭もあります。

2.校区外の学校に入学させる

学校によっては校区をもたない学校もあります。

  • お子さんの能力に見合った教育が受けられる、特色をもった学校を選ぶ場合
  • 校区内の学校に満足いかない場合 など

校区をもたない学校にお子さんを入学させるメリットがみつかる場合があります。

例えば、学校によっては、

  • 発達障害/言語障害のある生徒へのサポートが手厚い学校
  • 特別教科プログラムのある学校
  • 学校のサイズ、雰囲気のちがい、施設の有無、成績優秀 など

私の実体験:

娘がオーストラリアで公立幼稚園に入学したのは、3歳ちょっとでした(義務教育の1年前)。校区内の公立学校では第二言語が日本語だったのですが、第二言語のカリキュラムが開始するのは小学3年生から、、、ということでした。

そこで、そのほかの公立学校をリサーチすると、特別教科プログラムで幼稚園から第二言語の中国語をおしえる学校をみつけました。校区外の生徒も募集している学校だったので、入学申し込みすることに決めました。

徒歩では通える距離ではなかったので、車での送迎(片道5分ほど)が必須になりましたが、私たち夫婦が娘に中国語習得も望んでいたので、とても良いスタートが切れたと思っています。

公立学校入学申し込みに必要なもの

州や入学される学校によって必要なものは違うかもしれませんが、多くの学校では、お子さんの予防接種証明書の提示が必要になります。

下に各州の学校案内ホームページをまとめておきます。

ACTSchool enrolment contacts オーストラリア首都特別地区政府ウェブサイト
NSWNSW Public School Finder ニューサウスウェールズ州政府ウェブサイト
NTEducation Directory ノーザンテリトリー州政府ウェブサイト
QldSchools Directory クウィーンズランド州政府ウェブサイト
SAFind schools, preschools and other services サウスオーストラリア政府ウェブサイト
TasSchool Directory タスマニア州政府ウェブサイト
VicFind my School ビクトリア州政府ウェブサイト
WAschools in WA ウェスタンオーストラリア州政府ウェブサイト

お仕事をされていて、お子さんが学校登下校の前後にチャイルドケアの利用予定のかた、または学校休み期間に、バケーションケアを利用される方は、政府からの補助金が下りるかもしれないので、Child Care Subsidy への申し込みも忘れずに済ましておきましょう。

Aki

政府からの補助金などは、自分で申し込まないと自動的にもらえるものではないので、注意がひつようです。

学費

基本的には日本とおなじく、授業料は無償(オーストラリア市民権、永住権保持者のみ)。

海外からの留学生徒がオーストラリアの公立学校に通う場合、インターナショナル枠での入学になるので、授業料が発生します。

>>>過去記事でオーストラリアの公立学校にインターナショナル枠で入学したときの参考費用をまとめてあります。

授業料は無償ですが、1年に1度、voluntary school levy/contributions (自主学校納付金/貢献)などとよばれる費用があります。voluntary、、、と言っても、*必ずはらうべき費用で、学校の備品などに充てられるようです。費用は60ドル程度です。

*やはり文字通り”自主的に貢献する納付金”であることから、必ず支払うという義務はないようです。

Aki

とはいえ、未納のままでは学校からなんども催促のお知らせが届くようです。

その他費用

制服、教材(ワークブック、ノート、筆記用具など)、水泳教室、校外学習、クラス/個人写真 など

まとめ

今回は、【オーストラリアの公立幼稚園/小学校入学条件】についてまとめてみました。

早い生徒では4歳半から義務教育がスタートするというのは、日本と比べるとすこし早すぎるような気もしますが、親が早すぎると感じれば、1年入学をおくらせることもできるという点では、オーストラリアの柔軟な対応がみられますね。

今回の記事をかいていて、改めてかんじたのは、オーストラリアの州によってのきまりのちがいです。

Aki

義務教育がはじまる年を区切る基準日にも開きがありましたし、義務教育最初の年のよび名もちがったり。。。

お子さんが義務教育をスタートさせるころに、州をまたぐ引っ越しをすると、戸惑うかもしれませんね。

公立幼稚園/小学校はお住いの校区内にある学校に通われるのが通例ですが、学校によっては、校区外の生徒を受け入れる学校もあります。

学校によっては障害をもつ生徒に手厚いサポートを提供する学校、特別教科プログラムのある学校、学校のサイズ、雰囲気、施設の有無、成績優秀 など、それぞれに特色をもった学校が存在します。

Aki

人気校では、待機リストがある学校もあるので、お子さんにあう学校のリサーチを早めにスタートするのがおすすめです。

また、政府からの援助金などは、自分で申し込まないと自動的にもらえるものではないので、まわりのママ友との情報交換やネットなどの情報を活用しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考資料:

raisingchildren.net.au-Primary schools: things to consider when choosing a school

Services Australia-School years/Finding and enrolling in school

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