【2022年12月6日更新】無料ダウンロードができるリンク不具合を修正しました。
こんにちは、Aki です。
バイリンガル育児を進める上で、見落としがちなのが、子どもを習得させたい言語環境下におけば、だまっていてもその言語が伸びると信じてしまうことです。
たとえば、英語を習得させたいから、英語圏に移住などして、子どもを現地の学校に通わせれば、おのずと英語が話せるようになると信じることです。
ですが、学校任せにした英語/現地語教育のみで、家庭でのサポートが全くないと、子どもは十分な読み書きの力をつけられず、学校の授業で取り残させるケースが出てきます。
日本で育つ子供たちも、小さな頃から親に本を読んでもらったり、普段の話し言葉を直されたりしながら、正しい日本語を学ぶわけですから、海外に住む子供たちも親から現地語のサポートが必要なのは明らかです。
でも、その現地語が、私たち親の母国語では無い場合、どうサポートしたらよいのか?、、と悩む方もいらっしゃると思います。
私もそのひとりでした。
娘は、小学校に上がる前の2年半を中国で生活したので、オーストラリアに戻ってきたのは小学校1年生の2学期からでした。その時点で、英語の成績は”標準”どまりのCマークでした。
英語の読み書きサポートを取り入れた結果、小学校卒業どきの英語の成績はExcellentのAマークでした。
今回は私が娘の英語の読み書き力をつけるために、実際に取り入れたツールをまとめてみます。
この記事はこんな方におすすめです。
・バイリンガル教育、育児に興味のある方
・お子さんの英語の読み書きサポートの方法を知りたい方
・バイリンガル育児にいきづまっている方
- オーストラリアの公立幼稚園から高校で教師のアシスタント経験をもつ
- オーストラリアで現役公立幼稚園、小学校の教師のアシスタント
- 英語、日本語、中国語のトリリンガル育児で娘を育てる
特技:リサーチ力、計画を立てること、子どもに好かれる
いろいろな国の文化や、ことばのバッググラウンドをもつ生徒たちや、教師たちとのなかで、日々”ことば”がもつパワーを感じて生活しています。
英語の読み書きサポートおすすめツール
Phonics : フォニックス
フォニックスは英語圏の子どもたちが、英語のスペリング(つづり)と発音のあいだにあるルールを学んで、読んだり、書いたりする力をつけるための学習法です。
オーストラリアでも、幼稚園でアルファベットをならうときに、アルファベットとしての個々の名前とは別に、その個々のアルファベットはどう発音するか?ということを学習します。
フォニックスだけでは英単語全てが読めるわけではありません。それは、フォニックスに当てはまらない例外もあるからです。でも、フォニックスを勉強すると、なぜ日本のカタカナ英語では英語圏で通用しないのかが良くわかりますし、正しい発音に近づくことができます。
例えば、日本でフクロウのことを”オウル”といいますね。英語ではOwlで、フォニックスのOWは”オゥ”と”アゥ”があり、Owlの場合のOWは後者の”アゥ”です。なので、Owlはオウルではなく、”アゥル”に近い音になります。(厳密にはルは発音せず舌先を上前歯の裏にくっつけるだけです。)
大人用につくられたフォニックス動画ですが、とても分かりやすいので参考までに下に紹介します。
オーストラリアの幼稚園の先生の多くが教室で利用している動画も参考までに。
High frequency words : ハイ フリークエンシー ワーズ
ハイ フリークエンシー ワーズ(高頻度の単語)はよく使う英単語で、見てすぐ読めるように、練習する単語です。
ハイ フリークエンシー ワーズの中には、フォニックスで読める単語と、Sight words : サイトワーズ(フォニックスでは読めない単語)が含まれています。
オーストラリアの幼稚園、小学校ではこのサイトワーズを”Tricky words : トリッキーワーズ”と呼ぶ先生もいます。
ハイ フリークエンシー ワーズの練習としては、
・家の中のよく見えるところに、単語を書いた紙や、プリントしたものを貼って、反復練習 ・フラッシュカードにして反復練習
とにかく繰り返しの練習になります。
下に私がおすすめのFry’s 1000 words の無料プリントと無料フラッシュカードのサイトを紹介します。
この Fry’s 1000 words 、
- 最初の25単語で英語出版物の約33%が構成されていて、
- 最初の100単語で英語出版物の約50%が構成されていて、
- 最初の300単語で英語出版物の約67%が構成されているという調査結果が出ています。
Fry’s 1000 words無料プリントはこちらからどうぞ。
フラッシュカードの無料プリントはこちらからどうぞ。
出典:
Free Word Work – Fry Word Checklists
K5 Learning – Fry Sight Words Flash Cards
レベルにあった本の多読
フォニックス、ハイ フリークエンシー ワーズの練習があるていど進んできたら、どんどんお子さんに本を読ませていきましょう。
この時、気を付けたいポイントは、お子さんのレベルにあった本選びになります。
初めはすこし簡単なくらいでちょうど良いと思います。初めから難しい本だと、読めないことで自信もつきませんし、本が嫌いになってしまうかもしれません。
学校の先生や図書館のスタッフに相談してみたりするのがおすすめです。
図書館には読書レベルに分けたコーナーがあると思うので、そこでお子さんに本を選ばせてみましょう。お子さんが選ぶことが大切です。ジャンルはお子さんの好きなものでかまいません。そうすることで、本を読む意欲が増します。
図書館イベントなど
上で話した本読みクラブいがいにも、図書館や地域のコミュニティーセンターなどでは、放課後や学校休み中のイベントがたくさんあります。それらのほとんどが無料か、低料金で参加できるのでおすすめです。
物語をどうやって構成して、書くと良いか教えてもらえるクラス”Creative Writing”のクラスには毎回予約して、娘を連れていきます。
学習塾など
どうしてもお仕事の関係などで、お子さんのサポートが難しい場合は、外部の塾、家庭教師やオンラインクラスなどの利用もひとつの方法です。
*娘は中国語のオンラインレッスンを、短期間うけていたことがありますが、それ以外の塾には通っていません。
追記:中学校に上がってから、選択教科に中国語がないのと、フランス語を選択したため、卒業した小学校で開かれている週に1度の中国語教室に通い始めました。→ その後、中学校の勉強、その他の活動が忙しくなり終了。
まとめ
今回は【バイリンガル育児の落し穴】英語の読み書き力、どうつける?をテーマに、私が娘の英語の読み書き力をつけるために実際に取り入れたツールをまとめてみました。
どんなことでもそうですが、反復練習のくりかえしで英語力は増します。
近くの図書館などで子どもの本読みを応援するイベントやクラスがあれば、利用してみるのがおすすめです。
本読みが習慣になってから、娘の英語力が目に見えて伸びたのは事実です。
少しでも、どなたかの参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。